HOME RECORDING DEMO ARCHIVE SERIES VOL.10
解説
01 PEACH NECTOR(TAKE1)
PEACH NECTORにサビの前に別のメロがあったなんて驚きだ。結構かっこいい。
ちゃんとした曲として作っていたことがわかって、嬉しかった。ただ、声が低くて
しゃがれて暗い。これは間違いなく風邪をひいている証拠だ。
02 PEACH NECTOR(TAKE2)
最初のパートを繰り返して、2回目にハーモニーをつけて、すごくおしゃれになっている。さびも2回繰り返していて、益々ちゃんとした曲になった印象だ。まあ、風邪はひいているけど。
03 開けてみれば愛(TYPE1)
日付ははっきりしていないが、この曲は、79年の4月から始まったセレブレーションツアーの途中に、電話で注文を受けた曲。確か、仙台で書き上げた覚えがある。ツアーが途切れた時に、家に帰って録音をして先方に渡したのだと思う。
04 開けてみれば愛(TYPE2)
こちらは、サビがダブルになっている。少し、テンポを早くしようと試みたようだが、結果的にあまり変わらない印象だ。いまの僕はtake1の方が好きだが、当時は、take2をOKにしたと思う。
05 CIVIC (TAKE1)
HondaのCIVICというタイトルが付いているので、CMソングとして書いたものだと思う。
でも、この後に、レコーディングをした記憶がないので、もしかしたら、ボツになった曲かもしれない。
ちゃんとサビにアイデイアが盛り込まれていて、すごくおしゃれな仕上がりだと思うのだが、本当に、使われなかったのだろうか。
でも、こういう声が重なっていく工夫(この曲は逆Return to Africaだ)がすごく上手だった時期だ。(「開けてみれば愛」とこの「HONDAのCIVIC」の間に、ずいぶんブランクがあるので、珍しく暇だったのかと思ったら、「MONKEY」のミュージカルの曲をたくさん書いていた)
06 MR. CLOWN (TAKE1)
「鏡の中のアグネス」を作ってから半年、今度は、アグネスが英語を前面に出した子供向けのアルバムを作るという話になった。流石に、この時のゴダイゴは忙しすぎて全面的にバックアップすることができなかったので、このアルバムは、今までに、僕とヨーコで子供向けに作ったたくさんの曲で構成するということだった。でも、新しい曲も書くということになって作曲したのが、この曲。
この曲の場合、テイストが70年代中期の感じで、79年に書いたとすると、少しノスタルチックなつもりで作っているのではないかと思われる。
07 MR. CLOWN (TAKE2)
こちらは声をダブルにして、この時期のレコードのような仕上がりにしている。こんなに一生懸命作っているのは、やっぱり、アグネスに渡すことがわかっていたからに違いない。。
08 MOMENT (TAKE1)
Yamahaの海外のCM用に作った曲。ミッキーに聞いたら、知らないということだったので、演奏も歌もゴダイゴは関係していない。僕の記憶によれば、SHOGUNにお願いしたと思うのだが。本番用は僕が歌っているらしい。残念ながら手元にない。
09 MOMENT (TAKE2)
Can spend a whole lifetimeのところのtimeの歌い方がストレートになっている。Take1の方がいいと思うが、何の理由で変えたのだろう。こちらは流石にOKが付いているだけあって、合いの手に入るコーラスがかっこいい。しかし、曲を頼まれた時は気がつかなかったが、海外向けのCMの依頼が、特に車関係に集中しているのは、当時、日本の自動車業界が世界での売り上げ実績をすごい勢いで伸ばしていたときだったのだ。と今更思わされる。
10 LET'S GET BACK (TAKE1)
元々の曲は、こういう曲だったんだということがわかる。一応、CMだということは踏まえて作ってはいるが、まず、歌詞がある分に全部メロディーをつけてみて、それからCMの長さに縮めるということを考えていたのだと思う。
それにしても、CMのものより、かなりかっこいい。これから、短くするのに、相当の苦労をしたのだと思う。それを全部お聞かせしよう。
11 LET'S GET BACK (TAKE2)_English
まず、30秒を作ってみたのだと思うが、2小節、歌がないところを開けるのはよくない。課題だ。
12 LET'S GET BACK (TAKE2)_Japanese
長さはあれでいいんじゃないかと思ったらしい。今度は、日本語を入れてみてどういうふうになるのか確かめている。それにしても、毎回毎回、ピアノを弾いて歌を歌い直さなくちゃいけなかったんじゃないかと思うと、大変だ。
13 LET'S GET BACK (TAKE3)_Japanese
どんぐり、栗、いちご、すごい。こんな日本語の言葉もあったとは。なんだか、すごく苦労している風だ。ちなみに、僕は日本語も英語も書いていない。いったい誰が書いているんだろう。どうやって、僕のところに日本語を送ってきたんだろう。それとも最初からあったのかな。不思議だ。
14 LET'S GET BACK (TAKE4)_Japanese
前のパターンに、コーラスとセリフを入れてある。これだけのパートを毎回取り直しているんだから、大変だよね。しかし、どんぐり、栗、いちご、しっかり歌われているけど、本番で歌った記憶がない。いつの間になくなっちゃたんだろう。
15 LET'S GET BACK (TAKE5)_Japanese
15秒のパターンのつもり。最後まで、どんぐり、栗、いちご、だった。これで、デモテープは終わり。ということは、「森の小枝、どんぐり、くり、いちご」のところを、「always be to be you to be me so naturally」の英語のパターンでいくことを決めたのは、スタジオだったのかな。それとも、両方とも取っておいて、スポンサーが決めたのかな。
16 EVERYONE WANTS TO TALK TO YOU (TAKE1)
この曲も、アグネスのために作った曲。ちょっと、不思議な感じに仕上がっていて「鏡の中のアグネス」を意識している曲になっている。
17 ESPRIQUE (TAKE1)
コーセー ESPRIQUEのCM用に書いた曲。出だしのメロディがどっかで聞いたことがあると思ったら、この後、何年かしてからNils のために作った曲、Beautiful melodyのサビに似ている。しかし、考えてみれば、こちらの方が先なのだ。Beautiful melodyを作った時には、この曲のことは忘れていたと思うが、自分で、同じ曲を何度も書いてしまうことは、よくある。人の曲と同じになってしまうより、頻繁に起こる。とても、不思議だ。
ところで、このEspriqueのサビ。オリジナリティに溢れていて、あっと驚く。とても本気で作っているのがよくわかる。
この曲も、僕は本番で歌った記憶がないのだが、使われたのだろうか。
18 WINTER GLORY (TAKE1)
町田義人さんが歌ってくれたCMソング。メロディがちょっと切なくて、僕の得意なエキゾチックな雰囲気も混ざっていて、それがリズムボックスの軽快な明るさと混ざって、独特な仕上がりになっている。今更だけど、どういうCMだったのか、見てみたい。
19 HAVANA (TAKE1)
これが最初に普通の曲として作ったハバナの曲だったと思う。
色々なパートがうまい具合にリズムに乗っていて、とってもかっこいい曲に仕上がっている。
ただ、もちろんCMのために作ったので、短くするための涙ぐましい努力がこのあと続く。
20 HAVANA (TAKE2)
チョコチョコハバナの終わりに森永を入れる作業をしている。長さも、当時の15秒CMの音源の長さ、13.5秒になっている。しかし、これでは、あまりにも、寂しくないか? おまけに、不思議なことに、オープンテープの箱の裏書きには、何故か、このTake2にOKマークが付いている。間違えたのだろうか。
21 HAVANA (TAKE3)
TAKE2の続きの作業。最後は、その前のNGテークが消えないで残っていたのだろう。面白いから入れてみた。
22 HAVANA (TAKE4)
30秒のパターンを作ろうとしているのだろうか。改めて、森永を入れ込んだハバナの自信作に違いない。
23 HAVANA (TAKE5)
もう、この辺は混乱している。一体本当に、こんなに違うメロディー2種類を一緒に歌おうとしたのだろうか。
24 HAVANA (TAKE6)
さらに混乱している。低い「ハバーナ」も入っているし、おまけに僕から君へも入っている。最初から入ることが分かっているのなら、もう、とっくに入れ込んでいたはずなのだが。さっきも書いたが、一体TAKE1からTAKE6まで、どのくらいの時間が経っているのだろうか。その間に、セリフが送られてきたのだろうか。テープには、僕の字で全部同じ日の録音になっているのだが、本当にそうなのだろうか。自分がやったことなのに、謎は深まるばかりだ。
25 HAVANA (TAKE7)
ここに来て、いきなりCMを意識し始めたのか、テンポが上がっている。
28.5秒より少し短いが、うまく作ってある。ただ、ずっとこだわってきた「チョコチョコハバナ」のフレーズをどうしても使いたいらしく、曲が少しごちゃごちゃになっているのが問題か。
26 HAVANA (TAKE8)
こちらが15秒CMバージョン。歌からだと、ちゃんと13.5秒に入っている。
