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HOME RECORDING DEMO ARCHIVE SERIES  VOL.26 
解説

01 LIKE ROMEO AND JULIET

 一時期、トニーという名前のドイツとのハーフでモデルをやっている男の子が

歌手デビューをするというので、歌の練習に来ていたことがあった。こういうこ

とはほとんどしたことがないのだが、事務所が断れなくてそういうことになった

のだと思う。僕は彼のために、ずいぶん曲を書いたが、しばらくして、彼は来な

くなった。彼が歌手デビューしたのかどうかは今となってはわからない。が、僕

の曲でデビューはしていないようだ。この曲は、彼に書いた何曲目かの曲だが、結局どこでも使っていない。

02 WINNERS OR LOSERS

 これも、トニーに書いた曲。彼は、モトクロスをやっていたので、こういうバイクがらみの歌詞になったのだと思う。日本語で書いたにしては、うまくできている。

03 まもってあげる

 これは、どうも、CM用に書いた曲らしい。でも、しっかりといい曲に仕上がっている。

04 JAVA WA JAVA IN THE BOOK OF GODIEGO

 これは、もともと84年の2月15日にキリンビールのCM用に書いた曲。元のタイトルは「SHAMBHALA」。すごくいい曲だったが、CMにならなかった。でも、ずっとこの曲の存在は覚えていて、99年の再結成の時に作っていたアルバムで関係者がシングルに相応しい曲がない、と焦っていて、いい曲はないか、と言われたので、何曲か持っていったら、すぐにこの曲が採用された。ちなみに「SHAMBHALA」はインドの聖典に出てくる伝説の国の名前で、英語圏ではそれを「SHANGRI-LA(シャングリラ)」と呼んでいたらしい。

05 まもってあげる 2

 これがCMバージョンとして提出したものかも。

06 まもってあげる 3

 そして、こちらのパターンもCMバージョンとして提出したと思う。両方とも、どちらが採用されてもおかしくないのだが、僕としては、この曲自体がCMとして採用された覚えがない。どなたかご存知の方がいたら、ご一報いただきたい。

07 JAVA WA JAVA IN THE BOOK OF GODIEGO 2

 「SHAMBHALA」 のやり直しバージョン。もしかするとあの時、キリンビールのCMを歌うのは僕じゃなくて、別の人に決まっていたのかもしれない。歌が難しいと言われたのだろうか、少し簡単に歌ったつもりのバージョンだったと思う。でも、今聞き直してみると、何も変わってないし、簡単になっていない。そのせいで、採用されなかったのだろうか。

ところで、今だったら、前のバージョンで、誰も、難しいとは言わないと思う。この40年で随分、みんな歌が上手くなったんだな、と感心する今日この頃です。

08 50,000 RPM

 さて、何のために書いたのだろう。

09 帰ってきたジェームスディーン

 これも、トニーに書いた曲。彼をジェームスディーンみたいにしたい、ということを聞いて書いた曲。

10 愛のスコール TYPE-A

 何かのCM用に書いたと思うが、使われた覚えはない。

11 愛のスコール TYPE-B

 前の曲のBタイプ。

12 ビーパップダンシング

 これも、トニーに書いた曲だと思う。相当ポップな曲なので、いけると思って完成させてると思うが、使われた形跡はない。

13 スキ・スキ WANT YOU

 カルビーのチーズビットという製品用のCMソング。僕が歌っているわけじゃないが、シングルレコードにもなっている。MAD CAPという名前の黒人の子供が三人のグループで、きっとこの子達がCMにも出ていたんだと思う。

14 STRAWBERRY NIGHT

 これこそがトニーのデビュー曲だ、というつもりで作って、関係者の誰もがそのつもりでいた曲。僕はいまだに、この曲を何かの形で世の中に出したいと思っている。

15 刺激的ミッドサマー

 これも、トニー用に作ったのだと思う。曲の構成的にまだ未完成な感じがするが、ちゃんとした曲になる要素を持っている曲だと思う。少しもったいない。

16 WAKE UP PRETTY

 モンキーズの「デイドリームビリーバー」のようなシチュエイションを想像して作ったんだと思う。これも、多分、トニーの曲。女の子と暮らし始めてあまり時が立っていない時に、朝、彼女を起こさなければいけないんだけれど、勇気がなくて起こせない男の子の気持ちを歌っている。

17 A.B.C.でWOW

 さっきの「スキ・スキ WANT YOU」のB面のために書いた曲。

18 スキ・スキ WANT YOU 2

 スキ・スキ WANT YOUの歌詞を直したバージョン。でも。結局、MAD CAPはこの通り歌っていない。レコードでは一番を繰り返している。きっと彼らは2番までは日本語を覚えられなかったのだと思う。

19 KEEP IT MOVING GIRL

 後に「HELLO GOOD NIGHT」で使った曲。自分のために作った曲だと思う。だからだろうか、アルバム「HELLO GOOD NIGHT」に新曲を入れてくれと言われた時に、すぐに、この曲を思い出せた。

20 ROCKER ROCKIN’

 これも、自分のために書いた曲だと思う。コーラスとメインのメロディの交差の仕方が、ものすごくかっこよくできたのだが、少し難しいので、生で歌うのは諦めなけりゃいけないだろうなと思って、多分、誰にも聴かせていないと思う。それだけに、88年のライブを映像で見た時、この曲で始まっていたのでびっくりした。

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