HOME RECORDING DEMO ARCHIVE SERIES VOL.19
解説
01私のシークレット(ボーイフレンド)
ボーイフレンドという歌詞で、作詞家の岡田冨美子さんが書いてくれた歌詞に、
北原佐和子さん用の曲を書いている。詳しい事情は知らないが、きっと、スウィー
トチェリーパイはデビュー曲にはふさわしくないという話になったのではないかと
思う。新たに、ボーイフレンドというコンセプトでデビュー曲を作り直そうという
ことになり、今度は、日本語の歌詞に曲をつけることになったということだと思う。
ただ、北原佐和子さんのデビュー曲は、僕のこの曲ではなくて、「僕たちの愛」や、「マディソン郡のワルツ」のアレンジをしてもらっていて、僕とは50年来の友人の作曲家、梅垣達志さんの作曲で「マイボーイフレンド」と
いうタイトルで発売された。僕のこの曲は「私のシークレット」とタイトルを変えてアルバムに収録されることになった。
02 ステキ大好き(I'M FIXED UP) 日本語
I'M FIXED UPに岡田冨美子さんが日本語詞をつけてくれたのだと思う。一生懸命歌っている。
03 恋はSTEP BY STEP
HOME RECORDING DEMO16に入っていたSTEP BY STEPとは、完全に別曲。こちらは、「キッスは目にして」のヒットで知られる、ヴィーナスの人たち用に書いた曲だと思う。
04 HARD WORLD
なんども言うが、すごくかっこいい声と曲だ。歌い方もぴったりだし、申し分ない。結局、白い街角のアルバムに収録されることになったが、元々は、その頃流行りだした自然派をテーマにしての何かのCMだったと思う。英語の歌詞も、岩山の頂上(rocky peak)とか、荒野(wildernesss)とか、自然派が好みそうな言葉が続く。
05 LONG RUN 3
やっと時任三郎くんのOKバージョンが出てきた。今までの曲も、悪くはないと思ったのだが、結局、英語で作って歌ったものを先方の関係者たちは気に入ったらしい。確かに、これはかっこいい。今までの2曲の雰囲気をつなぎながら、いい曲に仕上がっている。
06 NO MORE SCHOOL
これは、多分「恋はSTEP BY STEP」と同じで、ヴィーナスの人たちに書いたと思うのだが、結局、使われていない。とっても、オールデイズとしては、よくできているのだが、なんで使ってくれなかったのだろう。
07 SARAH LEE
B.A.R.の作品も、この頃になると、すごく脂が乗っている。
08 SARAH LEE (CHORUS ONLY)
おなじみのコーラスだけのバージョン。相変わらず、ちゃんと歌っている。
09 B.A.R.の料理教室(VALENTAINE)
英語では「バレンタインデイに何をもらったと思う?」で始まる歌詞だが、B.A.R.のアルバムでは、なぜか、それがオムレツの作り方に変わっている。
10 BEAUTIFUL MELODY
ニルスの映画のために書いた曲。CDにはなっていないらしい。映画の方は、83年に制作されたが、上映されないまま、2015年になって、「トーキョーノーザンライツフェスティバル」という映画祭で初めて上演されたそうだ。今は、U-NEXTというネットテレビで見ることができる。加橋かつみさんではなく、TOMOという男性シンガーが歌っている。曲は、映画を意識して、格調高い雰囲気ではじまる。
11 FLYING(ニルス)
この曲が映画版のニルスのために描かれたのは間違い無いので、きっと、ニルスの映画の冒頭にクレジットされていた、「ラップランドは夢の国」と思っていたのだが、実際に映画の中で歌われていたのは、全くの別の曲だった。慌てて、どこかに、その曲はないかと探したら、あった。次の僕トーク11で紹介する「I’M SEEING WONDERS」という曲だった。たぶん、別の曲が欲しいということで、新しく書いたのだと思う。ということで、このFLYINGという曲は、どこでも全く使われていないのだが、かっこいい曲だ。
12 新グロモント(30”)
これは、明らかにB.A.R.が歌うために書いた、新グロモントのCM用の曲だ。一体、これはCMになったのだろうか。
13 新グロモント(15”)
前の曲の15秒バージョン。
14 VELVET DREAMS
B.A.R.のために書いた1曲。
15 MY WHISKY HEAVEN (ROUTE16)
英語の歌詞ではルート16、つまり、国道16号線のことを歌っていて、アメリカほどかっこよくない、というような内容なのだが、酔っ払いの歌になっている。まあ、 B.A.R.というグループ名だから、そうなって当たり前なわけだ。
16 B.A.R.の料理教室(VALENTAINE WITH CHORUS)
M9のコーラスバージョン。
