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HOME RECORDING DEMO ARCHIVE SERIES  VOL.20 
解説

01 VELVET DREAMS 2

 前回紹介した「VELVET DREAMS」のコーラス入りバージョン。出だしの

「VELVET」だけソロで、「DREAMS」からコーラスが入ってくるのがすごくおしゃ

れだ。男性ヴォーカルのアンディの中音がとても魅力的だったので、作った曲だった

と思う。

 

02 TYPEWRITER

 B.A.R.のアルバムに収録されている曲。日本語では、恋が生まれそうなオフィスの様子を歌っているが、英語では、あまりそういうことはない。特にサビでは、タイプライターの会社や種類が次々と歌われている。Remington Rand, Smith Corona, Underwood, IBM. この中で聞いたことがあるのはIBMだけだが、それ以外は結局、コンピューター化の時代の波に乗れなかったということだろう。

03 ラップランドは夢の国 ( I'M SEEING WONDERS )

 ニルスの映画用に書いた曲。テレビの主題歌を意識して(もしかしたら、あの曲のような曲が欲しいと言われたのかもしれない)明るい曲になっている。

04 WELCOMEようこそDISNEYLAND

 ゴダイゴがディズニーランドのオープニングセレモニーに出演するはずで、ディズニーソングと、僕たちのオリジナルのメドレーを録音までしたのに、当日は出演しなかったことは覚えているが、B.A.R.のために、ディズニーランドのCM曲を作ったことは、全く覚えていなかった。さて、本当にCMとして採用されていたのだろうか。

05 世界の僕らの東京DISNEYLAND

 B.A.R.のために書いた、もう一つのディズニーランド、オープニング用のCM曲。

 

06 MY LITTLE VALENTINE ( SLOW )

 やはりB.A.R.のために書いた曲だが、結果として、アルバムには入っていない。しかし、この後、色々とテンポを変えて試してみたり、努力のあとがすごい。ぼくとしては、相当気に入っていたのだと思う。とにかく、かっこいい。

07 MY LITTLE VALENTINE ( FAST )

 同じ日に速いテンポでやり直している。さすがに大変だったらしく、少し雑な感じがする。でも、その気持ちの強さがすごい。なにしろ、今だったら、ボタン一つで何もやり直さなくても、速いテンポに変えられるのだが、当時は、この難しそうな演奏(左手の動きが大変そうだ)も、あの複雑なコーラスも全部、速いテンポでやり直さなければいけないのだから。

 

08 INSTRUMENTAL TYPE-A

 なんのためのINSTRUMENTALなのか、タイトルもINSTRUMENTALと書いてあるだけなのでわからない。哀愁のあるいい曲だと思う。

 

09 INSTRUMENTAL TYPE-B

 これまた、TYPE-Aとは全く違うタイプの曲になっている。果たして、同じ目的で書いていたのだろうか。。

 

10 INSTRUMENTAL TYPE-C

 さらに、変わった曲だ。さて、なんのために必要だったのだろうか。

 

11 MY LITTLE VALENTINE ( FASTEST )

 さらに、早くしている。もう、やけくそに近い速さだ。本当にこれでいいのか確かめるために、コーラスを入れないでデモテープを作ったのだと思う。

12 MY LITTLE VALENTINE ( FASTEST CHORUS 

 頑張ってコーラス入りも作ったわけだ。確かにすごくかっこよくなった。

13 INSTRUMENTAL TYPE-C 2

  どうも、先ほどのINSTRUMENTALの中でTYPE-Cが気に入られたらしく、それの直しだと思う。

14 INSTRUMENTAL TYPE-C 3

 さらに直し。ほとんど変わらないと思うが。

 

15 INSTRUMENTAL TYPE-C 4

 これも、ほとんど同じだと思う。

16 INSTRUMENTAL TYPE-C 5 

 すごいパートが加わった。

17 MY LITTLE VALENTINE ( FASTEST CHORUS ENDING ONLY )

 最後だけ直したかったらしい。

18 LOVING AND LOVING

 サビが違うが、まさしくLOVING AND LOVINGだ。というより、元々、このサビだったから、タイトルがLOVING AND LOVINGだったわけだ。LOVING AND LOVINGという歌詞が出てこないからおかしいと思っていたのだが、そういうことだった。

 

19 INSTRUMENTAL TYPE-C 6

  また来た。LOVING AND LOVINGを作った次の日にこのINSTRUMENTALの直しをしている。どれも、あまり変わらないと思うのだが、一体何のために使うことになっていたのだろう。

20 LOVING AND LOVING 2 

 18にコーラスを加えたバージョン。コーラスを気にして作ったデモなのでコーラスのヴォリュームが大きい。

21 LOVING AND LOVING 3 

 いよいよ、CDと同じサビになっている。コーラスも整理されていてカッコいい。それと同時にキーを下げているのが興味深い。アルバムCM SONG GRAFFITI 2の解説でも書いたが、この曲はCMでは僕は歌っていない。歌っているのはB.A.R.のアンディ。アンディは、僕より少しキーが低いので、アンディに合わせて、最終のデモを作ったのだと思う。

22 LOVING AND LOVING 4(大サビだけ) 

 なぜか大サビのパートだけのデモだ。LOVING AND LOVING 3の大サビとほとんど変わらないと思うのだが、何かの変更が加えられているのだろうか。ところで、こちらも、アンディのキーに合わせてある。

 

23 麗しのTEEN AGE LOVE 

 この曲は、B.A.R.のアルバムのB面の1曲目に入っている。このデモでは、まだコーラスをつけていないが、十分にメロディだけでも魅力的だ。
 ところで、あれだけ頑張ったMY LITTLE VALENTINEがアルバムに入っていなくて、あとで書いたこの曲がアルバムに使われているということは、何かの理由でMY LITTLE VALENTINEがNGになったので、もう一曲必要になったということだったのか、それとも、MY LITTLE VALENTINEは、次のシングルのためにとっておきたかったのか。今となっては結構な謎だ。どちらにしても、2枚目のアルバムを作らずにB.A.R.が解散してしまったので、この「ジャズの世界をヴォーカルグループで、しかもオリジナル曲でポップに蘇らせる」という壮大な構想は一夜の夢に終わったのだと思う。考えてみれば、B.A.R.の曲は、僕やゴダイゴと同じで、全編英語の作品が最初からあるので、日本で話題になれば、その後アメリカの音楽界を攻略するための第三の矢でもあったのだと思う。

 

24 麗しのTEEN AGE LOVE 2 

 サビのメロディが少し変わっている。結局、23の方が採用されている。

25 I.C.U.HIGH SCHOOL 

 国際基督教大学(I.C.U.)の付属高校、I.C.U.HIGH SCHOOLの校歌。僕が最初に書いた校歌。帰国子女向けの高校ということを聞いていたので、全編英語で作ることになった。校歌なので、奈良橋さんが格式のある歌詞を書いて、僕も、クラシックがかった、外国の国歌のような曲を書いた。結局、生徒たちは帰国子女ばかりではなかったので、後に、卒業生から、歌が難しかった、と言われている。それなら日本語が入っているバージョンも作っておけばよかったと、今は思っている。

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