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HOME RECORDING DEMO ARCHIVE SERIES  VOL.21 
解説

01 LOOK AND LEARN

 1982年4月5日から1985年3月11日まで中学校1年生向けの学校放送としてNHK

教育テレビで放送された英語の教育番組のテーマ。それより、ずいぶん前に、

WATCH AND LISTENという英語の教育番組のテーマを作ってゴダイゴで録音した

ことがあったが、この曲は、ゴダイゴでは録音しなかったと思う。

 

02 ぼくボール

 1982年3月16日から1983年2月22日までテレビ朝日系で放送された子供向けドラマ番組「子供傑作シリーズ」のテーマ曲として書いた曲。番組は、現代創作児童文学を原作とした、1話完結の作品が中心で、その中に、あの「ズッコケ三人組」も、2回登場している。作詞の保富康午(こうご)さんは、調べてみたら、あの誰もが知っている名作『大きな古時計』の日本語訳をした人だった。こんなすごい人の歌詞に曲をつけていたなんて全く知らなかった。

03 歩いてゆこう

 02のドラマ番組の挿入歌として使われた曲。ぼくが曲を書いたときは、小さな歌というタイトルだった。

04 麗しのTEEN AGE LOVE 3

 HOME RECORDING DEMO 20で紹介した麗しのTEEN AGE LOVEの3。最初のメロディが少し違っているが、結局、アルバムには、最初に作ったメロディが使われている。ところで、この頃は、結構ピアノがうまい。イントロのピアノを聴いてほしい。

05 JUKE BOX 

  これも、いい曲だが、B.A.R.には使われずにそのままになってしまった作品の一つ。

06 麗しのTEEN AGE LOVE 4 

 最初のメロディを戻したパターンのTEEN AGE LOVE。途中からは3と同じだということで、FADE OUT している。


07 DOKI DOKI SUMMER GIRL 1
 このタイミングで、この曲が書かれているとは思わなかった。サビのコーラスが新鮮だ。ただ、ひどくゆっくりなのが、もどかしい。きっと、言葉が多くて最初は早く歌えなかったからだと思う。少し、歌詞がCDバージョンと違っているが、これは、あとで、書き直されたからだと記憶している。サビは、もちろん、MY SUMMER QUEENだ。

08 DOKI DOKI SUMMER GIRL 2

 また、メロを変えようとしている。このころのパターンなんだろうか。結局、元に戻るのに、一度出来上がっているメロを変えてみるんだね。こだわりのすごさを感じる。ところで、サビのコーラスがかっこいい。さっきのものより、さらに複雑で、今風だ。

09 DOKI DOKI SUMMER GIRL 3

 ちょっとぎこちないが、本来のDOKI DOKI SUMMER GIRLに近い方になっている。   

10 AUDREY TYPE-A 

 スキャットだけでやっているなんて、僕らしくないが、きっと頼まれてこういう形で書いたのだと思う。曲の長さから推測すると、何かのCMかもしれないが、この曲もB.A.R.のために書いたと思って間違いない。この後もたくさんタイプを作っている。実際にAUDREY(オードリー)という名前で1曲になっているものは存在しないようだ。

 

11 AUDREY TYPE-A2

 前のTYPE-Aと何が違うのか非常にわかりにくいのだが、スキャットなのでTYPE-A2になっている。

12 AUDREY TYPE-B 

 今度は歌詞がついている。なんでもいいから歌詞が欲しい、と僕が言ったのだと思う。歌詞があれば、いくらでもメロディが書けるし、当然TYPE-Aとは違う曲ができるからだ。見事に、かっこいい曲ができた。AUDREYを連呼するので、この一連の曲をAUDREYと名付けたのだと思う。

13 AUDREY TYPE-B2

 今度は、歌詞がついていたTYPE-Bをわざわざスキャットにして歌っている。なるほど、しかし、スキャットでかっこいい曲は、スキャットで作らないとダメなのかもしれない。結局、歌詞がついている方が数十倍いいんだから。

14 AUDREY TYPE-C

 新たに三拍子で、スキャットで書いている。なんだか、どうもスキッとしない。これでAUDREYシリーズは終わりなのだが、結局、何かのCMになったのだろうか。

15 CATHEY TYPE-A

 アルバムCM SONG GRAFFITI 2に僕が書いたこの曲の解説には「これは新しいキャセイ航空のCMです。前作のイメージをできるだけ残してくれという注文があったために、ゴダイゴとしては異色作になっています」と書かれている。このTYPE-Aから、メロディは本番と変わらない。

16 CATHEY TYPE-B

 バースの途中の単語を2回言い直すだけで、ほとんど変わっていない。

17 CATHEY TYPE-C

 今度は、頭のメロを変えている。しかし、あまりよくなかったのか、結局、TYPE-AやTYPE-Bに近い形で、本番は録音されている。

18 SO BABY

 よくできている。このころはよくあることなのだが、元の英語の歌詞が短いので、2番と同じ歌詞で全然違うCパートも作っている。見事だ。ただ、2回目にサビにゆく時の転調が少し暗い。「白い街角」のアルバムでは、ギターのパートが上手に転調をサポートしているので、暗さはないが、きっと、デモテープを作っている時、僕は、相当悩んだと思う。 

19 GRAPE SEED

 すごく綺麗な、この曲は「白い街角」のアルバムのコンセプトには合わないと思っていたので、アルバムに収録が決まった時はすごく嬉しかったのを覚えている。真ん中のパートがアルバムと違うのは、ミッキーのアレンジに合わせて変えたからだと思う。この曲には、最初から日本語バージョンは作らなかった。

20 SUMMER SUN

 めちゃくちゃ明るい。ドキドキサマーガールの続編のような曲だ。ところで、GRAPE SEEDが「白い街角」のアルバムのコンセプトに合わないと言うのなら、この曲は、もっと合わない。なんのために書いた曲なのか。僕が、歌詞からのインスピレーションだけで書いてしまったのかもしれないし、それとも、何か、別な目的があって書いたものなのか、やっぱりわからない。でも、若々しい良い曲だ。

21 ENDLESS ROAD

 すごくかっこいい。しかも、アルバムとはサビの形が全然違う。これはこれで、良いと思うのだが、きっと、少し難しいので、変えたのではないかと思う。

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