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HOME RECORDING DEMO ARCHIVE SERIES  VOL.22 
解説

01 あロックンロール

 ‘82年にテレビ朝日系で放映されたアニメ「とんでモン・ペ」の主題歌。とにかく

意味不明の歌詞が続くので、僕が自分で書いたのかと思っていたら、なんと、作詞は、

「悲しい色やね」や「涙をふいて」などのヒットメーカー、康珍化さんだった。

02 オトメチック・ドリーム

 とんでモン・ペのエンディング・ソング。番組やCDの編曲は、なんと「風のナウシカ」や「となりのトトロ」の久石譲さん。


03 エリコのタンゴ 

 「あロックンロール」も「オトメチック・ドリーム」も、歌っていたのは、当時同じ事務所に所属していた「えりこ」。えりこは声優も女優もこなすマルチタレントで、何よりも音域が広い歌手だった。この「とんでモン・ペ」では「えりこ」という名前の役を作ってもらい、声優と主題歌を担当している。この曲も、えりこのために番組で使うために書いた曲に違いないと思う。

04 モンペ体操太極拳

 同じ「とんでモン・ペ」の後期のエンディング・ソング。もちろん、番組では、えりこが歌った。


05 月夜のバースディー

 「白い街角」に収録されている、月夜のバースディーの英語バージョン。

 こんなに、ソウルフルな曲だとは思っていなかった。僕の得意な3連(3拍子)の曲だし。ところで、なぜか、僕はこの音源を、デモテープのリストの中で見落としてしまっていた。もう、全体をまとめようと用意をしている時に、なんか1曲足りない感じがして、リストを見直してびっくりした。この曲があったのだ。危うく無かったことになるところだったのを、無事に皆さんに届けられて本当に良かったと思っている。

06 モンペ体操太極拳2
 モンペ体操太極拳の2。全体がもっとしっかり作られている。

07 SEAL THE MOMENT

 何かのCM用に作った曲だったと思っている。実は、唯一残っていたデモテープが何かの手違いで、曲が始まって3行目のところが少し消えていた。ただ、三番で、同じ歌詞を歌っているところがあったので、デジタルでつなぐことにした。三番には1番にはついていないハーモニーがついていたのだが、それは、気にしないでつないだ。実にうまく繋がったのだが、もし、1番の3行目だけハーモニーがついていて変だと思った人がいたら、これが理由です。

08 EMPTIEST FEELING

 ご存知、白い街角のデモテープ。途中に現れるリバーブの効いたエレキギターがとても印象的だ。

09 JUST THE SAME OLD WAY

 再び、なんのために書いたのか、わからない曲が出てきた。あったかくて、ちょっと古い感じがして、すごくいい曲なんだが。途中でセリフのように歌うところがあるので、やっぱり、奈良橋さんの劇のために書いたのかもしれない。

 

10 四角い赤いカードは丸井

 丸井のCM用に、変わった感じが欲しいという注文で作った曲。しかし、いくらなんでも変わりすぎていたと思う。完全にどっかへ行っちゃってる。間違いなく不採用だったと思う。

11 さよならのラブレター

 さよならのラブレターの英語版。やっぱり、これも、えらくかっこいい。

 

12 COME TO THE PARTY

 先日、ミタヨのライブで吉澤洋治が褒めてくれた、ゴダイゴのステージでも何度か演奏した曲。その時は、僕がベースを弾きながら歌った。歌い方からベースのフレーズまで、完全にポールマッカートニーを意識している。今思うと、白い街角のアルバムが終わって、次の方向性を探していた時に、一度原点に帰りたくなって書いた曲なのかなと思う。

 

13 I BELIEVE IN MUSIC

 白い街角で英語を日本語に訳す作業がよほど大変だったのだろう、白い街角の後、自分で日本語の歌詞を書いて曲をつける方向に舵を取ろうと思って、最初に書いた曲。音楽のことを書くのが一番簡単で、本当のことがかけるので、このテーマを選んだ。アルバムの歌詞とは少し変わっているがこのままでも良かったと思う。ただ、サビのメロディは、こちらも味があって捨てきれないが、形が綺麗なのは、アルバム用に直した方で、ダイナミックに仕上がっている。I believe in Musicという有名な曲があるのは知っていたが、テーマを思いついた途端に、もう、このフレーズで、サビのメロディが頭に浮かんだので、敢えてそのままにした。ちなみに、当時、タイトルは同じでも盗作にならない、というのは知っていた。

 

14 CROCODILE SMILE

 なんのために作った曲か、はっきりと覚えていないが、「もし、ワニに笑いかけられたら、笑い返すのはやめたほうがいい」という歌詞の感じから、どうも、奈良橋さんに頼まれて劇中歌用に書いたのではないかと思われる。伴奏はどこかスティービーワンダーで、なぜか、ベースは自分で弾いている。Come to the partyからベースを機械に任せないで、自分で弾くのがブームだったらしい。

 

15 FOREVER LAND

 これはもう、間違いなく劇中歌だ。きっと、ピーターパンを題材にした劇の主題歌に違いない。こんないい曲が眠っていたなんてびっくりだ

16 FIRE

 確か、少女漫画がベースになっている話で、主人公がバンドに憧れるアニメを作るので、そのバンドの曲を書いて欲しいと頼まれて書いた曲。歌は、カーナビーツ、クリエーション、で活躍したドラマーでシンガーのアイ高野さんにお願いした。アイ高野さんは、僕が日本のポップス史上、一番歌が上手いと思っている人で、ミッキーも、最初はゴダイゴのドラムを頼もうと思ってアメリカから帰ってきたし、僕も、デビュー前から会っていて、よく知っていた。のちに、ジャンケンポーという、シンガーグループにも参加してもらったのだが、ちゃんと一緒に作品を作ることができなくて残念だった。一度、一緒に歌を歌ってみたい人だった。この曲を渡した時、彼に、「へー、タケもこういう曲作るんだ」と言われて、その時は意味がわからなかったが、売れ筋のあざとい曲という意味だったのかなと納得している。

 

17 FIRE 2

 Fireのvocalがダブルになっているバージョン。    

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