HOME RECORDING DEMO ARCHIVE SERIES VOL.28
解説
01 THE α BET
ご存知ONE DIMENTION MANの曲。
この曲が最後に書かれた曲だとは覚えていなかった。だいぶ病んだ感じだが、
面白いし、新しい。
ちなみに、ご存知だと思うが、この歌の1番の歌詞は歌詞の単語の頭のアルファ
ベットがAからZまで、順番になるように作られている。2番は逆で、ZからAまでが
順番になっている。言ってみれば、英語版「いろはにほへと」と言うわけだ。
実は、僕はこの歌詞にメロディをつけた当初は、そのことに気がついていなかった。ただ、めんどうくさい単語をたくさん使った歌詞だな、と思って、辞書で、発音を調べ続けたのを覚えている。
02 NEVER SEE YOU AGAIN
この頃には珍しい、ピアノだけのデモになっている。はっきりとは覚えていないが、たぶん中村雅俊さんのために作った曲だと思う。この後に、中村雅俊さんが歌っている「君とのAGAIN」があるので、まず間違いない。それにしても、この曲もとてもいい曲なのに、もったいなかった。
03 あなたにあげる
得意の3連の曲だ。誰のために作ったのか、はっきりしない。ただ、誰か、女性ヴォーカルのために描いたのは間違いないと思う。声を少し速回転させているのも、女性を感じてもらうためだと思う。いい曲だと思う。
04 君とのAGAIN
まさしく、中村雅俊さんが歌っている「君とのAGAIN」だ。このデモのおかげで歌詞も、僕が書いたまま採用されたことがわかった。
05 君だけ
アルバム「I LOVE YOU」に収録されている「君だけ」は、こんなに前に書かれていたとはびっくり。よっぽど、「君だけ、それだけ、I’m falling in love」と言うフレーズが好きだったんだなと思う。
06 BORN TO BE FREE
みなさんご存知、アルバム「DON’T TURN BACK」に収録されている、うる星やつらの映画の主題歌。この歌詞は、ジョニーに仮に書いてもらったもので、「MAKE IT HAPPEN AGAIN」(もう一回やらかそうぜ)というタイトルがすごく気に入っていた。
07 WHO SAID THERE ISN'T A SANTA
クリスマスソング。
でも、誰に頼まれたのか、覚えていない。曲は覚えているんだけど。
どなたか、聞いたことがあったら、教えて欲しい。
08 LETTER TO SANTA
これもクリスマスソング。
クリスマスソングを頼まれるときは、たいてい2曲。この時も、そうだったのだと思う。でも、誰に頼まれたのか、覚えていない。こちらも曲は覚えている。
どなたか、聞いたことがあったら、教えて欲しい。
09 ネッスル缶コーヒー TYPE-A
めちゃくちゃかっこいいネッスル缶コーヒーのCMだ。しかし、使われたのだろうか。
10 ネッスル缶コーヒー TYPE-B
こちらはナレーション入り、なぜかSung byじゃなくてSong byになっている。今だったら、Sung byかWritten byだと思うけど、当時は不思議なことに、正しい英語よりは、日本人に通じる英語を選ぶ傾向があった。Song byってナレーションをしているのは、そのせいだと思う。
11 ネッスル缶コーヒー TYPE-A 2
こちらもナレーション入り。ところが、参りました。こっちは、ちゃんとSung byって言ってるじゃないか。ということは、さっきのは、ただ単に、僕が間違えただけ? そうなんですか?
12 かっぱえびせん
中村雅俊さんに書いた曲のイメージで作っているのだと思う。バラードから、急にかっぱえびせんに、というのが注文だったと思う。きっと使われていない。
13 お茶はビロウエン
ちゃんと、CM用に書いている。この後も、いくつか書いているが、この曲たちのうち、どれかはCMになったのだろうか。
14 お茶はビロウエン 2
フォーク調とでも注文があったのだろうか、それっぽい曲になっている。そして、最後のロゴの終わり方が素晴らしい。
15 びろうえん
もう、いい加減にしてくれ、という感じが出ている。それでも、全然違う曲を書いているからすごい。
16 I BELIEVE IN YOU
間違いなく、上田正樹さんに書いた曲。歌い方も、彼を真似ている。ただ、なぜだか、この曲は歌ってくれなかったと思う。
17 HAPPINESS それなら MUSIC
これも上田正樹さんに書いた曲。かっこいいと思ったのだが、それでも採用にならなかった。それなら僕が、と思っていたのだが、いつの間にか、すっかりこの曲があることを忘れてしまっていて、録音されずにいた。今回発表できて嬉しい。
18 OUR KIND OF LOVE
トミーが歌っているジャヴァグループのCMのために書いた曲。
19 SO FEW
これもジャヴァグループのために書いた曲。ポップな曲になっている。
20 LUCKY IN LOVE
「うる星やつら」のテレビ主題歌用に書いた曲。その前に書いた、映画用の主題歌BORN TO BE FREEに似せたイントロになっている。完全な洋楽でかっこいいのだが、少しマニアックすぎたのかもしれない。次のROCK THE PLANETと同時に書いたのか、NGが出て書き直したのか、この時からデモテープに録音の日付が書かれていないのでわからない。ただ、このテープのA面の終わりとB面の最初として、続けてデモが録音されているところから考えると、同時に2曲書いたのではないかと思われる。
21 ROCK THE PLANET
というわけで、このROCK THE PLANET。やっぱりよくできている。不思議なのは、このデモテープの歌詞が、本番で使われた歌詞だということだ。この曲は最初にこの歌詞があって曲をつけた可能性が高い。この歌の作詞者に松井五郎さんの名前が入っているので、最初に松井さんが日本語で歌詞を書き、それをラルフさんが英語にして、僕のところに送ってきた、ということなら納得できるのだが、それでは、LUCKY IN LOVEは、何なのか、どちらにしても、謎が残る。覚えてなくてすみません。
22 TURN BACK
この曲は、ご存知、ジャズ歌手のナンシー・ウィルソンさんが歌うことになっていた高倉健さんの映画の主題歌として書いたものだ。ちょっとした手違いで、ボツになって、描き直したのが、WINTER GREEN AND SUMMER BLUEだというのは、みなさんご存知だと思う。しかし、この時期は、「うる星やつら」とか、高倉健さんの映画の主題歌とか、すごい作品の主題歌を続けて頼まれている。ある意味、作曲家として売れっ子だったのかもしれない。
23 焦燥感
風間杜夫さんが主演する銭形平次の主題歌のために作った曲。僕としてはちょっとフォーク風で、かっこいいなと思って「焦燥感」というタイトルにしたのだが、スタッフから「何かあった?」と聞かれた。僕が思っていたよりも、相当やばい言葉だったらしい。曲は、よくできていると思うのだが、採用されず(やはり、タイトルに問題があったのかもしれない)、2ヶ月ぐらい後に書いた曲が主題歌になった。
24 WINTER GREEN AND SUMMER BLUE
というわけで、WINTER GREEN AND SUMMER BLUEだ。
25 HEARTS ARE RED AND TEARS ARE BLUE
ご存知、ゴダイゴのINTERMISSIONのために書いた曲。よくまあ、こんな組曲のような複雑な曲をこのタイミングで書いたものだと思う。曲調が全く変わった後も、同じ歌詞を使っていたのだが、ゴダイゴのレコーディングではちゃんと別の歌詞になっている。奈良橋さんに書き足してもらったのだろうか。ところで、ステージのことも考えて、最初からトミーとデュエットするつもりで書いたのだが、INTERMISSIONのステージでは演奏されなかった。
26 サンシャイン タッチ
自分でも不謹慎なやつだと思います。こんな時(ゴダイゴのINTERMISSIONで、HEARTS ARE RED AND TEARS ARE BLUEとTHE GREAT SEA FLOWSを作る間)に、こんなふざけた曲を書いているんですから。まあ、プロの仕業でしょうか。売れっ子ですから。ところで、カルビーかっぱえびせん、何回も書いているんですけど、使われたんでしょうか。
27 THE GREAT SEA FLOWS
こちらも、歌詞が少し違う。ゴダイゴのレコーディングの時には、よりゴダイゴに近い内容にしてほしい、と奈良橋さんに頼んだのだと思う。とにかく、いい曲が書けてよかった。
